高校卒業後の進路に悩んだことはありますか?
私はありません。
なぜなら就職以外の選択肢がなかったからです。
高校在学中に就職に有利になる資格をたくさん取得しました。
全商簿記2級(日商3級レベル)、英検準2級、情報処理1級
電卓検定、運転免許。
学力もまあまあ良かったため、進路指導の先生からは
大学への進学を薦められました。
進学した高校にもよるとは思います。
文部科学省の統計によると令和5年度の普通科卒業の子の70%は大学・短大への進学をしています。
商業系・工業系の高校になると就職をする学生さんの割合が増えます。
私が進学をあきらめたのは経済的な理由が一番です。
田舎であったために進学=一人暮らしです。
学費だけでなく生活費も考えなければならなかったのです。
親からの支援はゼロです。
奨学金とアルバイトの生活です。
年収の壁を考えると働くことができるのも限界があります。
親も奨学金という借金を多額に背負わせることには反対でした。
若かった私は奨学金を借りて進学をしたいと言いましたが、
この無謀なことに許可が下りることはなく、
就職してお金を貯めてから進学を目指すことに。
ところが今の主人との出会いがあり、結婚して今があります。
結果どちらが幸せだったのかはわかりませんが、
もしも奨学金を借りて進学していたら、果たして今結婚していたのだろうかと思います。
私立大学なら学費だけで600万。
それに生活費。
1年150万円の学費。
待ってくれません。
学費が年150万。
150万を支払うために103万までしか働けず。
安い学生寮に入居したとしても月に5万円は生活費が必要。
103万のうち60万が生活費として消えていくのです。
残り50万ほどが学費にあてられると考えれば、
残り100万は奨学金です。
奨学金にも審査があるので希望通りの金額を借りられるかはわかりません。
そうなれば教育ローンも考えることになります。
借金まみれです。
卒業と同時に400万の借金が出来上がります。
いいところに就職できればその後の返済もスムーズでしょうが、
そうでなければ返済もかなり大変です。
仮に年収の壁が178万になったなら卒業時の借金は100万です。
単純計算ですが。
100万なら進学できるかも。
実家からの通学なら奨学金を借りなくても進学できるかも。
そんな可能性があったのに結局今回は123万になったのですね。
今お金がなくて大学への進学をあきらめてしまった若者がどのくらいいるのだろう。
そもそも親の手取りが増えたなら奨学金をたくさん借りずに進学できるかも。
今回の金額はたくさんの夢や希望をつぶしてしまったと思います。
世の中にわたしのような思いをする子を増やしたくない。
私の代で貧乏の連鎖を断ち切りたい。
子どもにはなるべく奨学金を使わずに進学してほしい。
必死で働いてきましたが手取りは増えず。
物価は上がり大変な生活です。
子どもが生まれたころはこんな未来になっているだなんて
思いもしませんでした。
必死で働けば楽な生活ができると思っていました。
ところが今は消費税10%、物価上昇、手取りは増えない。
将来が不安になることだらけです。
子どもはなんとか進学の道を選びましたが、
少額ながら奨学金のお世話になることになります。
もちろん返済は親である私も協力するつもりです。
子どもだけに背負わせるつもりはありません。
もう少し明るい未来を選択できる日本になりませんか?
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